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海外ドラマと映画、音楽にゲームやら。自分のメモを兼ねての独り言。
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No Country / 血と暴力の国

やっと原作も読み終わったので両方踏まえて感想を。
映画はコーエン兄弟(監督/脚本/製作)、原作はコーマック・マッカーシー
映画も原作も賛否両論でしょうな。

拍手


映画全体はとても静かなもの、不要な音が一切ないのね。
唯一の挿入されている「音楽」はラジオで流れていた数秒のものだけ。
サントラCDは作られる事はないな、って観ながら思ったよ(笑

原作の方もこれまた静かな表現で
映画を見終わってからの読破だったので余計に静かに感じてしまった(笑
特徴として他の作品と一番違うのは台詞に「」がない。
とても独特の雰囲気を持ってると思う。もの凄く好き々が分かれると思う。
個人的に映画が無ければ読む事は無かった作品。
原作がもの凄くいい!とは言わないよ。
でもね、ノーカントリーの映画を観た人には是非読んで欲しい。
特に映画を観て最後の最後に肩透かしを食らった、置いてけぼり感を味わった人に。

映画。最初に見終った時の感想は「え?おわ・・え?ここで??」
ってなもの。
突然ブツリと切れたカンジだったんだよね。
で、内容だけれども。
原作にかなり忠実に作られている、とはあちこちで聞くよね。
実際かなり忠実なの。感心するほど。
でもね、今回それが裏目に出て「え?ここでおしまい?」と感じてしまったというか。

当然原作全部を映像化する事は無理だよね。もう1~2時間は必要になる。
端折る所や変更する所が出てくるのも当然の事。
でね、この物語は3人の主人公が居るわけ。
金を持ち逃げしたモス、殺し屋のシュガー、事件を追うエド。
原作ではこの3人の出番のバランスが非常にいいの。完璧。
という事は。少しでも端折ると片寄りが出て来るって事。

映画は、何もかもが静かに進むんだけど、中でもモスとシュガーに片寄ったんだな。
物語の「流れの一息」を担当しているエドがね、端折られたんだよな。
というかね、エドは独白が多いので、それ全部映像に交えるとなると難しい。
となるとエドの部分がどうしても少なくなくなるのも判るんだけどね。
モスとシュガーは「動」であってエドは「静」ですから。

全体的に大げさな所はないのね。
シュガーとモスにもの凄く大きく片寄っているわけでもない。
ただ、もう少し、ほんの少しエドのアピールがあっても良かったと思うのよ。
なんつうか、ラストへの心構えが出来る前に終っちゃった、ってカンジ。
ただひたすら惜しい。

私は最後までもぐっと惹きこまれて観てた。
主役3人の雰囲気も出し方も、脇の俳優人のさりげなさも良かった。
(個人的にウッディ(Woody Harrelson)氏は印象強すぎかな~とも思ったけどね)
なんていうのかな。
エドがもっと出っ張れ!ってことでなく「もう一声」「もう一押し」が欲しかったの。
最後も彼の独白で締めるのには、存在感がちと薄かったと思う。
んでもそれが「ちょっと存在薄かった」で済んだのは演じたトミーさん自身の存在感のお陰だね。
でもトミーさんだったからこそ「もうちょっと何かあるよね?」と思わせてしまったのも事実。
エド:トミー・リー・ジョーンズ(Tommi Lee Jones)

あまり映画やサスペンスを観ない人よりも
沢山映画を見て、飽き飽きしている人にはいい刺激になると思う。
それが賛であれ否であれ、映画ファンにとって
見終わってからディスカッションのネタがあるってのは至福の喜びですから(笑
その後原作を読んで、特にエドの独白を全て読めば作品をもっと楽しめるんじゃないかな。
原作だけ、ってのは・・・ちとキツイ気がするので(´-`;)
私個人としては映画⇒原作、ってのをお勧め。まだ観て読んでない人は是非bb

で、私はシュガー役のハビエル・バルデム(Javier Bardem)の作品は初めて。
初めてCMを観た時は一瞬ロバート・ダウニーJr.と間違えました(笑
いや、一瞬だけどすっげえ似てるシーン有ったんだって!!(笑
中々存在感のある俳優さんだねー(`∇´)
目力のある俳優さんは大歓迎よ!次の作品が楽しみだよね!

モス役のジョッシュ・ブローリン(Josh Brolin)については、心底吃驚。
ついこの間アメリカン・ギャングスターを観たばかり。
かーなーりー嫌~~~~~~なFBI捜査官を演じていたの。
その時演技のうまい人なんだなーって思ってて。
で、今回アメリカン~鑑賞から大してたっていないってのに気が付かなかったんだよね;;
作品にのめり込んで観ていたせいもあるんだろうけど、
パンフレット(¥600・変に小さい・・)を友人と見ながら「ヲヲヲ!Σ(゚д゚|||)」な状態ですよ(笑
彼はジョッシュではなく、完全にモスだったのよ!(゚∀゚)・∴
次はどんな役で会えるのかなー♪

あ、あとね、エドの相棒のウェンデル副官ね。
演じていたのはギャレット・ディラハント(Garret Dillahunt)
ERではダメ夫、4400では怪しい運営補佐とかね。この人色々活躍してるよなー。
そしてどれも演じる雰囲気が違うというね。
やっぱ色々出来る俳優さんは見ていて嬉しいし、次が非常に楽しみになるんだよね!

血と暴力の国 (扶桑社ミステリー マ 27-1)
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